緊急入院した話02|手術

その他

(想定外のあわあわした記憶をもとに書いています)

正直タクシーで来たので、今、自分がどこにいるのか、さっぱりわかりません。
どうやら自宅から自転車で15分くらいの病院の5階に居るらしい。

パートナーに「手術して入院することになったから、あれとこれと持ってきて」と送ると、仕事終わりでPCなど必要なものを持ってきてくれてとりあえず一安心。
「将来、こういうこと(介護)することがあった時の練習になるね」って。
こういうことにならないように、気をつけます。。。

手術のスケジュールはどんどん遅れていて(なんだかものすごく大変なオペが行われていたらしい)、19時くらいと言われていたのがもう21時。面会の時間もあるので、パートナーは帰宅していました。
こんなに待たされるんなら、一旦帰れたじゃん(怒)
あ、この時、パジャマや布団レンタルの書類にサインしたかも。

待っている間やることもないので、PCが使えることを確認し、携帯をいじりつつ待機していると、23時くらいに「これから手術に入ります、全身麻酔するので、同伴(見送り?)される方は居ますか?」と。
え、今?
急なことなので、母親が今から来れるわけもないし、どっかからの知識(HYO&RYO?)でパートナーは入れてもらえないと思っていたので、「いません」と。

簡単に言うと、足首に内視鏡(?)を2つ入れて、溜まった膿を洗い流すという手術。
オペ室に入る前に、全身麻酔の同意書を書かされて、ワゴンに乗せられて下の階にあるオペ室へ。(経験した事がないことがいくつもあって、気が動転してたせいもあってか、記憶があいまいです)
途中に麻酔科医のなになにですとか言われたような気もするし、いつの間にか、手術着を着せられていたように思います。

オペ室に運ばれて、右側を見るとガラス越しに様子を観察できるようになっていて、その時はなんでだろと思いました。
パッと見ると、イケメン先生、熱血漢、麻酔の先生と、サポートの女性が居たかな。
遅い時間なのに、ありがとうございます。
「全身麻酔をすると、暴れることがあるので、拘束しますね」とイケメンに言われたような気がする。

で、手術開始。
口にそれっぽいマスクをつけられて、麻酔の人が「最初の(記憶曖昧)麻酔入れますねー」と。
「気分は悪くないですかー?(記憶曖昧)」「はい」
と、答えたように思ったところから、記憶がいっさいなく、先生に声をかけられた時には手術が終わっていました。

「xxさん、xxさん、大丈夫ですか?膿は全部洗いましたからね」とイケメン先生。

手術着の先生。胸がちょっとはだけていて、やっぱ、かっこいいずるいーと一瞬思ったけど、すぐに痛みが。
「これからは病室に移動して、点滴で1日2回抗生物質を入れる治療を行いますからね。今日はお疲れ様でした」というようなことを言われたような。

「痛い痛い足!」と叫ぶと、「xxさん、大丈夫ですよー」とあらたな麻酔を入れられたのか、気絶したのか、わからないけれど痛みはすぐに引き、エレベーターに乗せられ、上の階に運ばれて、よいしょとベッドに運ばれたところはなんとなく覚えています。スマホを見ると25時。
俺なんかのために遅くまで働いてくださって、マジ感謝。
パートナーと母親に「手術おわった」とメールすると、パートナーからはすぐ返信があり、母親からも「どこに入院しているのか」との返信がありました。
ここから、東京が一番暑かった2週間を病院で過ごすことになります。
(あの痛みは、手術後だけで、その後はずっと冷やしていたせいなのか、じっとしていれば痛むということはほとんどありませんでした。)

朝になる前に、暑いので目が覚めて、2枚ある掛け布団の一枚を適当な場所に。
旅館とかもそうだけど、なんであんなに布団かけたがるんだろう。
(あと、いつの間にか、ノーパンでパジャマ着てたことに気づくのは、しばらく後)

朝になって状況が少し判ります。
ナース室の近くの4人部屋入っていること。
左足は、なにやら冷却装置が取り付けられていて、5℃って表示されていること(よくある足の手術のイラストのように、天井から足を吊るしていない)。
4人部屋といっても、スペースはン十年前に友達をお見舞いしに行った時や骨を折って自分が入院した時の印象よりずっと広くて、ベッドから手の届かないくらいの位置にタンスがあるし、電動で体を起こせる装置が付いているし(これ、地味に便利)、カーテンで完全に視界を隠すことができるので、正直、ここに入院していたら、いくら取られるのかと、、、。

そういえば、20代の時に不意に骨折して入院した時は、隣の糖尿病で入院しているおじさん(あんまり目が見えてない)、「お兄さん、かっこいいね。芸能人が来たかと思ったよ」(モトがモトなので、こういう不思議な褒め方しかされない)、とか言われたものですがー、今回に限っては、がん治療のおっちゃん以外とは、全く話をしませんでした。

で、別の女医さん(多分、足の血を抜く時にいた人)がやってきて、
左足は1週間固定(なるべく動かさないこと)
点滴で1日2回抗生物質を投与します。
というようなことを言われたと思う。
点滴自体は1時間くらいで済むのですが、3食出してくれるし、わざわざ通院して投薬するよりは楽だなーと、思った。仕事もできるし(こればっかりは職種によりますね)。

後になって思ったけど、全身麻酔ってすごいなと。
もしかしたら、体質とか、麻酔の調合の具合で、このまま死んじゃうこともあるから、親族を呼べってことだったのかな。
若い人は判らないかもだけど、ビデオテープを切り貼りしたように、「強烈な眠気に襲われて」とか、「暑くて寝心地が悪かった」とかいうこともなく、プツンと意識が途切れて手術中の記憶は全くありません。本当に先生に声をかけられるまでの時間がすっ飛んでいて、本当に1時間くらい手術されていたのかと、いまだに信じられません。